口司の稲の虫送り(2023年7月16日(日)に開催)

口司の稲の虫送り(2023年7月16日(日)に開催)

京都府南丹市園部町口司(こうし)地区で、たいまつの火で虫を追い払い、豊作を願う「虫送り」が営まれた。かがり火を手にした住民が水田沿いを歩き、夏の夜を幻想的に彩った。

 火にガなどの害虫をおびき寄せて退治する風習で、かつては各地で行われていた。園部町では戦後に途絶えた地域が多く、口司だけで続いているという。

 7月17日、住民たちは日中に竹と枯れ枝で長さ約3メートルのたいまつ約60本を作った。夕方には地区内の鏡神社で、豊作や虫の鎮魂を願って祝詞を上げた。

 神前の火を提灯で運んでたき火をつくり、完全に暗くなった午後8時ごろ、たいまつへ点火した。暗闇に包まれる中、列になって歩く住民の掲げる赤い火が点々と輝いていた。

虫送りとは

虫送り(むしおくり)とは、日本の伝統行事の一つで、農作物に害を及ぼす虫を駆除し、その年の豊作を祈願する行事です。

虫送りの起源は、古代日本の農耕社会にまで遡ります。当時、農作物は害虫によって大きな被害を受けており、虫を駆除するために様々な方法が試みられました。その一つが、虫送りです。虫送りでは、虫を人形に象徴し、その人形を川や海に流したり、山に捨てたりするのです。虫を人形に象徴することで、虫を遠ざけ、豊作を祈願したのです。

虫送りは、日本の伝統的な農耕文化を継承する貴重な行事です。また、虫送りは、自然と共生する日本の精神を象徴する行事としても知られています。

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